カレーパンって、よく考えるとかなり不思議な食べ物だ。
カレーをパンで包んで、さらに揚げる。
炭水化物を炭水化物で包み、油で仕上げる。
冷静に考えるとかなり力技なのに、なぜか日本のパン屋に当たり前のように並んでいる。
しかも、あの見た目。
外はザクザク。中はとろっとしたカレー。
焼き立てに当たると、テンションが一段階上がる。
一度、自分で作ってみたいと思っていた。
いわゆる、揚げパンタイプのカレーパン。
表面にパン粉がついていて、噛むとザクッとして、中からカレーが出てくるやつ。
ただ、レシピを見ていると、レトルトカレーを使うものや、市販のルーで作るものが多い。
しゃあない。
カレーパンの中身は水分が多すぎると包みにくいし、パン生地から作るだけでもまあまあ面倒くさい。
そこにカレーまで一から作るとなると、もはや休日の半分を差し出すことになる。
でも、私は思った。
なんでスパイスから作るレシピがあんまりないんだ。
カレーパンの主役は、外側のパンだけじゃない。
中のカレーもかなり重要だ。
むしろ、あの小さなパンの中に詰めるからこそ、普通のカレーより少し濃く、香り強めに作った方が絶対においしいはずだ。
クミン、コリアンダー、ターメリック、ガラムマサラ。
玉ねぎをしっかり炒めて、ひき肉と合わせて、水分を飛ばして、パンに包めるくらいの固さにする。
考えただけで、ちょっと楽しい。
カレーパンって、たぶん日本人の「カレー好き」と「揚げ物好き」と「パン好き」が合体した、かなり欲張りな食べ物だと思う。
カレーライスほど食事感が強すぎず、惣菜パンほど軽すぎない。
おやつにもなるし、昼ごはんにもなる。
パン屋でひとつ買うだけで、なんか少し得した気分になる。
そして何より、カレーパンにはロマンがある。
普通のパンの顔をしているのに、中にはカレーが入っている。
しかも揚げられている。
つまり、地味な顔をした爆弾である。
カロリー?
知らん。
いつか絶対つくるぞ。

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