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彼の言葉で自分の価値を決めていた私へ

私はよく、戸田恵梨香に似ていると彼に言われていた。

頬杖をついて、つーんとしているところがとても似ているらしい。

彼は、私の容姿をよく見ていた。
ピアスを変えてもすぐに気づくし、寝不足で髪がボサボサの時は、かなり厳しく指摘してきた。

そう思い返してみると、私は自分の価値や人生の意味まで、彼の言葉に左右されていたように思う。

彼に『顔が好み』と言われたら、私は価値がある気がする。
彼に『妥協』と言われたら、私は価値がない気がする。
彼に熱量を向けられたら、人生が動き出した気がする。
彼に冷たくされたら、全部終わった気がする。

これでは、彼を愛しているというより、彼が“私の価値を決める装置”になってしまっていたのかもしれない。

記事を見返してみても、主語は『彼』『彼』『彼』ばかりだった。

私の意見はどこにあったんだろう。

彼といて、私が何をしたいのか。
私が何を嫌だと思ったのか。
私がどう扱われたかったのか。

そういうものを、全部後回しにしてしまっていたように思う。

もちろん、当時はそんなつもりはなかった。

ただ、今なら思う。

嫌なことは嫌。
その言い方は傷つく。
そう言えていたら、少なくとも私は、私の味方でいられたのかもしれない。

だから決心した。

私はもう、誰かの言葉で自分の価値を決めない。
彼に可愛いと言われた私も、妥協だと言われた私も、同じ私だ。

私は私をしあわせにする。

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