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自分を大切にするために、私は材料をケチるのをやめた

自分を大切にするために、私は材料をケチるのをやめた

昨日仕込んでおいたオーバーナイトオーツを食べた。

さて、今日はどうやって自分を喜ばせようか。

まずは洗濯物を畳んで、朝シャンをして、勉強の続きをしようと思う。

彼と付き合っていた頃、私はまったく自分を優先できていなかったように思う。

ご飯も、なんとなく知っているレシピで適当に自炊していた。
将来のための勉強も、もちろんしていなかった。

でも彼と離れてから、ふと「美味しいものが食べたいな」という気持ちが湧き上がってきた。

そしてまず作ったのが、ガトーショコラだった。

これは、ココアだけで作るダイエットおやつでも、卵とチョコレートを混ぜるだけのなんちゃってガトーショコラでもない。

ちゃんとしたパティシエのレシピを参考にしたガトーショコラだ。

その時、Gemini に言われた。

「自分を幸せにするなら、絶対材料にも妥協しちゃダメです!!!」

バターは必須。
生クリームも、植物油脂の安いものではなく、乳脂肪分の高い動物性のものを使うべきだと強く言われた。

思えば私は、人にあげる時は高い材料を使っていた。
でも自分のために作る時は、「もったいない」と思って、原価の安いものを選んだり、どこかでケチったりしていた。

ごめんね、私。
こんなに蔑ろにしていて。

そう思いながらスーパーを検索していると、いつも行っているスーパーよりはるかに安く材料を買える業務スーパーを見つけた。

自分を大切にしようと決めたら、少しだけ生きやすくなったような気がした。

人は合わせ鏡だという。

彼はどんどん私への扱いが雑になっていった。
それはもしかしたら、私自身が自分を雑に扱っていたことの反映でもあったのかもしれない。

私は乳脂肪47%の、ケーキ屋で使うような生クリームと、ちゃんとしたチョコレートを揃えた。

そして丁寧にガトーショコラを作った。

ケーキ液はザルで漉した。
型をトントンと落として、気泡を抜いた。
予熱したオーブンで、焦らず焼いた。

自分を大切にするために、私は材料をケチるのをやめた

出来上がったガトーショコラは、これまで作ったものの中で、ダントツで艶やかだった。

断面もきめ細やかで、なめらかだった。
「これ、本当に自分で作ったのか」と思うくらい綺麗だった。

そのガトーショコラを口に運びながら、私は自分に言い聞かせた。

私は、こんな贅沢を当然のように受け取っていい。
誰が何と言おうと、私は価値のある人間だ。

その日から私は、今まで後回しにしていた掃除や洗濯、料理を、少しずつ丁寧にするようになった。

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