「最初から妥協で付き合った。大して好きじゃなかった」
初めてできた彼氏にそう言われたとき、私はしばらく言葉の意味を理解できなかった。
私たちはアプリで出会い、メッセージでのやりとりもとても楽しく、初めて電話でやり取りした時あまりに息があい、気がつくと4時間も話し込んでいた。
その後近くに住んでいることがわかりデートを重ね、そこでも7時間一緒にいても疲れないくらい自然体でいられる人だった。
彼は私といると全然疲れないし楽しいし気を使わないし、なにより顔がめちゃくちゃ好みだと誰もが知る夜景スポットを背景に告白してくれた。
そうしてわたしたちはトントン拍子に付き合うことになった。
付き合ってからも毎日彼から電話がかかってきて何時間も話していた。
また、私たちはゲームが趣味という共通点があったので、当時お金に余裕があったわけではなかったけれど、彼のためにPS5を買って、操作も練習して一緒にモンハンをしていた。
また、デートの時は必ず手を繋ぎたがって、わたしは毎回おやつにブリオッシュやロールパンを手作りし、渡していた。
晴れた河川敷で彼が「まえの結婚の時、俺は子供っぽい趣味だって指摘されて自分を偽ろうとしてしんどかったけど・・・Yちゃんと一緒にいたら自分らしくいられる」と、愛おしそうに話してくれた。
観覧車ではじめてのキス。
幸せの絶頂だった。
でもそんな幸せは長くは続かなかった。
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