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「ほら、こんなクズ男だろ?」と言った彼を、私はそれでも抱きしめたかった

放心状態のわたしに彼は続けた。

「俺、言ってなかったことがいくつかある。」と。

まえの結婚式のときに友人がおらず式をしたくないと言ったら離婚寸前に。しぶしぶしたが地獄の時間で、そのときのDVDは衝動的に叩き割ったこと

離婚の原因が付き合う前はおくさんが原因だと言っていたが、実は自分が原因だったこと

直すからまたやりなおしたいとおくさんに申し出ていたこと

そしてわたしと付き合ったのはその時、付き合う人がいないから妥協だったと。

彼はほらこんなクズ男なんだからろくでもないだろ?と嫌われようと、必死だったようだ。

でも私はその手に乗らなかった。

「そうやって少しうまくいかなかったら全部なかったことにして今回も逃げようとしてるの!?」

「前から思ってたけどもっと自分を俯瞰して考える癖つけたほうがいいよ!!」

「でもそんなところも大好き!!全部受け入れたい!!私には隠さないで!!」と気づけば涙ながらに訴えていた。

気づけば彼に抱きしめられていた。

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