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バナナは引き寄せたのに、彼はまだ戻ってこない


引き寄せの本には有名な実験がある。
それは「バナナを48時間以内に引き寄せよう」という課題だ。

スーパーに買いに行けばええやんと思うが、自ら働きかけるんじゃなくて何にもしなくても引き寄せる、というものだ。

こんなもん無理にきまってるだろ、と思い私はスーパーに向かい叩き売りされてるバナナを尻目に「絶対に買わないぞ」と決心した。

そこからそんな願いをすっかりわすれてぼやーっと彼の復縁でまた憂鬱になって歩いていたところ、ものすごい勢いで一瞬視界がホワイトアウトした。

気がつくと目の前に地面。
どうやら転んだらしい。

キーーンとしばらく耳鳴りがし足も擦りむいて右足は捻りびっこをひいてまともに歩けない。

「これやばくね?」と強烈な吐き気を覚えながらなんとか電車に乗りやっとこさ帰宅、そのあと10時間は寝たが足は治らず、親に連絡してしばらく買い物行けないかも…と伝えた。

次の日、親から大量に食料が入った荷物が届いたのだが、その中に…バナナがあった。
いやーこれはびっくりしたね。48時間以内ではなかったけど、一週間も経ってなかったと思う。

ちなみに捻った足は未だに痛い。

あとは、こういう話もある。

「黄色い車を二台みつけること」

スポーツカーだらけの六本木ならまだしもすんでいる場所は交通量の少ない少し田舎。
引きこもってるので、都会に出る用事もない。

そんな派手な車なんて見かけないだろうと往復10分弱のスーパーにでかけたところ、帰りに一台、レモン色の車を見つけた。
ほどなくして褪せた黄色の車も見つけたが「いやーあれはノーカンだろ!!」と心の中で毒付いて1分ほど歩きふと右側を向くと…なんと行きしなには気づかなかったどこからどう見ても真っ黄色の車が駐車されてるではないか

黄色の車なんて結構珍しいのにこんな田舎でしかも交通量も少ないのに!?と、さすがに若干怖くなったのを覚えている。

こんなケースもある。
とある待合室であまりに暇すぎてGPTに「おもしろい暇つぶし教えて」と聞いたところ、「赤いものを探せばいいですよ!」と一言。

なんだそのクソつまんねーゲーム…だいたいこの無機質な部屋に赤いものあるわけねーだろ…とふと入り口の方に目をやると…なまえを呼ばれて真っ赤なコートに身を包んだ女性が息を切らしながら入ってきた。

…私は実は引き寄せの達人なのだろうか。
なのになぜこんなに毎日願っている彼との幸せの日々だけ叶ってないのだろうか…

叶った時の共通点を分析すると
「こんなんあるわけないだろ。まあどうでもいいけど。」くらいのテンションだったことだ。

彼のこともこのレベルまで優先順位を下げる必要があるのか…

バナナも、黄色い車も、赤いコートの女性も、忘れた頃に現れた。

彼のことも、少しだけ神様に預けてみるしかないのかもしれない。

つくづく、面倒な法則だ。

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